Kozasa-zaka slope
小竹草坡
小篠坂(こざさざか)(小笹坂)
豊島区と境を接する坂 である。この坂道は、江戸のころ、護国寺の北西に隣りあってあった”幕府の御鷹部屋御用屋敷”から、坂下の本浄寺(豊島区雑司が谷)に下る道として新しく開かれた。往時は笹が生い繁っていたことから、この名がついたものであろう。
坂下一帯は、文京の区域を含めて、住居表示改正まで、雑司ヶ谷町とよばれていた。近くの目白台に長く住んだ「窪田空穂」は、次のように詠んでいる。
雑司ヶ谷 繁き木立に降る雨の
降りつのりきて 音の重しも
-郷土愛をはぐくむ文化財-
東京都文京区教育委員会
平成元年3月