Do-zaka slope
动坡
動坂(堂坂)(どうざか)
本駒込4~千駄木4の間
この坂の由来については下記のとおりである。
『千駄木に動坂 の号あるは、不動坂の略語にて、草堂ありし旧地なり』(江戸名所図会)
元和年間(1615-1624)万行上人(まんぎょうしょうにん)が伊勢の国赤目山で不動明王像を授けられ、衆生済度のため諸国を回り、駒込村のこの地に庵を設けた。その後三代将軍徳川家光により現在の本駒込1丁目に移された。(現南谷寺)この本尊は江戸時代から五色不動(赤・白・黒・青・黄)として有名である。
その跡には日限(ひぎり)地蔵堂がたてられ信仰をうけていたが、現在、地蔵は徳源院に移されている。明治26年お堂の修理中地下より土器・石器が発見され、昭和49年には駒込病院敷地からも多数出土している。
『動坂は田畑村へ通ずる往来にあり、坂の側に石の不動像在り、是れ目赤不動の旧地なり、よりて不動坂と称すべきを上略せりなりと言う』(御府内備考)
-郷土愛をはぐくむ文化財-
文京区教育委員会
昭和62年3月