Nashinoki-zaka slope
Pear tree slope
梨木坂(なしのきざか)・梨坂
本郷五丁目6と7の間
「梨木坂 は菊坂より丸山通りなり。むかし大木の梨ありし故坂の名とす。」と『御府内備考』にある。また、『南向茶話』には「戸田茂睡(江戸前期の歌学者、『紫の一本(ひともと)』の著者1629~1706)という人が、この坂のあたりに住んでおり、梨本(なしのもと)と称した」とある。
いっぽう、江戸時代の終わり頃、この周辺は菊の栽培が盛んで、菊畑がひろがっていたが、この坂のあたりから菊畑がなくなるので「菊なし坂」といったという説もある。
戦前まで、この近くに古いたたずまいの学生下宿が数多くあった。文京区教育委員会
平成18年3月