戸越の地名の起り
古歌 八幡宮出現由来記
寛永廿未年刊行
江戸越へて 清水の上の成就庵
ねがいの糸の とけぬ日はなし
とあり、江戸を越える村というのでこの名が生れ トゴエ と呼びました。
戸越八幡神社をうたった二首の歌
狂歌 江都名所図会 安政三年刊行
疱瘡(ほうそう)を守る戸越の八まんに
神子は笹湯をあふる御祭
疱瘡の守りにせんと諸人が
戸越の宮にひろふ軽いし
神子の湯立神事に笹湯を浴び或いはお宮の小石をひろって帰るのは天然痘に効があるという信仰があったのをうたったものです
明治神宮宮司 高澤信一郎謹書